2016年6月22日水曜日

鑑賞ワークショップ「美術のみかた―やきもの編―」

619日(日)に、鑑賞ワークショップ「美術のみかた―やきもの編―」を開催しました!



▼まずはじっくりと作品を見ます。


講師の斉藤さんから、紙と鉛筆が渡されました。

この紙に、講師から出された質問の答えを、簡単に書きます。


講師からの質問は、こんな感じです。

「想像してみて!作品に触ってみたらどんな感じですか?」

「作品からにおいがしてきました。どんなにおい?」

「作品をぺろり。どんな味がしましたか?」


もちろん、実際には作品を触ったり、舐めたりはできません。

だからこそ、いつもより想像力が必要になります。


▼作品を見て質問の答えを考える参加者

1つの質問が終わったら、

自分の書いた答えを隠して、

自分の紙を隣の人に渡します。

今回は、五感に因んだ5つの質問をしました。

そうすると、5人の参加者がそれぞれ答えを書き込んだ紙ができます。

それを開いて読んでみると……

5つの答えは詩のようになりました。

自分の答えと共通するようなものもあれば、

まったく違う答えを書いた人もいます。


▼できた詩を読む参加者

できた詩を手がかりに、さらに作品を詳しく見ていきます。

「“でこぼこ”という言葉が出てきましたね。

“ツルツル”という言葉もありました。

どんな所が“でこぼこ”で、どんな所が“ツルツル”だと思いますか?」

と講師からさらに質問が。


▼質問されて、作品を見直す参加者

問いかけに対して、

「模様の部分がでこぼこで、縁がツルツルみたい。」

「光を反射しているところがツルツル」

などなど、

参加者からは様々な意見が出ます。


その意見を糸口にして、

釉薬やろくろ、白磁の特徴、また、

瀧田項一さんの作品の特徴にまで踏み込んで、解説していきます。


▼資料で他の白磁作品との違いを解説。

▼中には熱心にメモをとる人も


自分が作品に感じるものの正体が何なのか考えながら、

あらためてじっくりと作品を鑑賞します。

自分以外の人の意見も聞いて、

自分では気づかなかった部分が見えてくることもあります。



ワークショップが終わった後も、

参加者の方々はじっくりと作品鑑賞を楽しんでいました。

(スタッフS


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